ただでは死なん。

こんなタイトルですが社会に恨みはありません。

楽天の「つみたてNISA」はポイントで投資してはいけない

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最近流行中のつみたてNISA

つみたてNISAとは、「貯蓄から投資」を推進する為に、長期・積立・分散投資を普及させるねらいで2018年から開始された制度である。投資信託の購入を対象とし、毎年40万円を限度に枠が与えられている。この枠で購入した商品は、購入後20年間は分配金・譲渡益を非課税で受け取ることができる。少額長期積立投資を続けるのに最適の制度である。

 筆者は楽天証券でつみたてNISAを行っているが非常に満足している。楽天カードを持っている人であれば間違いなく一番オススメできる証券会社である。

しかし、沢山のメリットがある楽天証券でも、その全てを受ける為には若干ややこしい設定が必要になる。何も考えずにテキトーな注文を設定している場合は、これを機に是非見直してみて欲しい。

 

 

つみたてNISAで楽天証券を選ぶメリット

つみたてNISAには多くの証券会社が対応している。その中でも楽天証券は、楽天カードやポイントを使って積立投資を行える点で他の証券会社と一線を画している。

ポイントで投資信託を購入することでSPUの倍率+1倍も受けられるし、現金を使わずに投資ができてしまう。

しかしこのポイント投資は使い方を誤ると楽天証券のメリットを損なう恐れがある。


そもそも投資信託(つみたてNISAを含む)を購入する上で楽天証券を選ぶ最大のメリットは、「クレジットカードで購入することでポイント還元分1%のリターンが確定している」ことである。

他方、楽天ポイント投資信託を購入するメリットは、余ったポイントを使うことで現金を使わず投資ができるところだろうか。そしてデメリットは、楽天カード決済でのポイント還元が受けられなくなること。
微々たる差ではあるが、超長期投資を狙うつみたてNISAでは、この微差が後に大差となる。

 

 

 買い方の最適解は

ではどうすればつみたてNISAと楽天カードのメリットが最大限に受けられるのか?

以下の表に整理した。自身の収入と相談し、「つみたてNISAの枠は使い切りたい」「楽天カードのメリットはフルに使いたい」「どっちのメリットも得たい」など一定の戦略を立てる指針に活用して欲しい。

 

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※1月~12月まで1年間フルに投資する場合。

初見だと結構ややこしく感じるかもしれない。

が、このややこしい初期設定を終えるだけで、お得でしかも楽な積立生活が送れるようになる。

つみたてNISAは長期投資してナンボの制度なので、できるだけ早いうちに楽かつ得に積立を続けられる体制を整えることが重要だ。

 

 

方針①つみたてNISAの枠を使い切りたい

つみたてNISAの枠は年間40万円のため、月額の積立は12で割って月に33,333円。注文の際は必ず楽天カードで決済すること

例えばつみたてNISAの枠を使い切るつもりで月に33,333円を積み立てるとする。

この内ポイントで毎月1000円分充当すると、楽天カードで決済する額は32,333円となり、還元額は333ポイントから323ポイントに下がってしまう。

実に微妙な差だが、「塵も積もれば山となる」「一円を笑うものは一円に泣く」「微差は大差」という偉大な先人達の教えには従っておきたい。

 

積立投資は、毎月の家計の計算を考えると、ポイントを使わずカードや現金で決済した方が固定費として計算しやすくなる。家計管理まで考えると、ポイント利用はできるだけ固定費には回さない方がよい。

 また、楽天市場のSPUを狙う場合は、毎月のポイント利用の上限を1ポイントに設定しておくと良い(1度に500円以上の投資信託を注文し、かつ1ポイント以上使用していればOK)。

 

参考:年の途中から投資を開始する場合

例えば7月からつみたてNISAを始めた場合、その年では7~12月の6ヶ月しか拠出する機会がないため、つみたてNISA枠を使い切る場合は1ヶ月辺りの拠出上限は66,666円(40万円÷6ヶ月)となる。

この場合、66,666円のうち50,000円は楽天カードで決済し、残りの16,666円を余った通常ポイントと現金で購入することでつみたてNISAの枠を使い切りつつ楽天カードのポイントバックもフルに受けることができる。

 

 

方針②楽天カードの枠を使い切りたい

月額50,000から、つみたてNISAに積み立てる分を引いた残りを追加で積立注文しよう。つみたてNISAが月額33,333円ならば、残りは16,667円注文する。

 

 

方針③月に50,000円以上積立したい

楽天カードの月枠上限(50,000円)を超えて積立を行いたい場合はポイント利用をオススメする(逆に言えばこの枠を超えない限りポイント利用はしない方が良い)。

楽天銀行を使って現金でも積立することは可能だが、現金での購入ではポイント還元が無いため、通常ポイントと現金の比較であれば間違いなく通常ポイントを使用すべきだろう。

通常ポイントで投資信託を購入し、翌営業日に解約すればポイントを簡単に現金化できてしまいますね!(ゲス顔)

楽天証券では購入する商品ごとに決済方法も指定できる。これにより同一の商品でも①つみたてNISAの月枠を使い切る② 楽天カードの月枠の残りを使い切る③ポイント+現金の併用といった意図別での購入方法が可能だ。

 

 

方針④ 参考:筆者の場合

筆者の場合は以下のように設定している。

 

①つみたてNISAの月枠を使い切る 33,333円

楽天カードの月枠を使い切る 16,667円

投資信託で還元された通常ポイントの再投資 500円

合計 50,500円

 

③については利用上限を500円と固定しており、またポイントも毎月500円分は確実に入るため家計管理にも支障はなく、SPU条件もクリアできるため再投資したい方にはオススメの方法である。

 

 

 

 

記事は以上。筆者はつみたてNISAに加えiDeCoも行っており、更に奨学金の返済まである。これだけで毎月10万ほど飛んで正直とても辛いので誰か養って欲しい。(ぴえん)